くろじいの小屋
COLUMN


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26  困らない           2004. 6.27
 
  困った困ったと騒ぎ、愚痴をこぼす人が居る。
 
仕事の事、身体の事、家庭の事・・・
困ったと思いこんでいる内容は人それぞれだ。
 
ところが本当に困った事というのは、そうそう訪れるものでは無い
一生に一回訪れるかどうかだろう。
 
よく考えてみてほしい、「困った」それを人に話してどうするの?
困ったという考えは、聞かせた他の人に「困った」という気分を伝染させるだけで
何の解決にもなりはしない。
聞かされた方は忠告こそしても、絶対に同情はしてはいけない。
 
原因は「困った」と思いこむ本人自身にあるからだ。
 
  時は江戸時代、長引く不況に幕府の財政は破綻寸前になっていた。
名将軍吉宗は、この危機を乗り切るために思ってもみなかった行動にでる。
江戸城内に集まった諸大名の前で深々と頭を下げた。
 
幕府の危機、困窮を救うため、百姓には負担をかけず、各藩一万石につき百石の割合で献米して欲しい・・・・・恥を捨て上様自ら頼んだのである。
将軍が大名に頭を下げるなど前代未聞の事である。
 
今で言えば国民に負担をかけず、地方税のアップをお願いしたというわけだ。
 
トップが誠意ある態度を示せば必ずその配下も動く。
大岡越前守忠相のように、途中経費削減、流通経路の整備による物価の値下げなど
という具体的な意見書を提出する者も現れ、景気は回復し幕府は危機を乗り越える。
 
人は人の「力」では無く、「心」で動くのである。
不況打開に限って言えば、今の日本の政治は江戸時代にも劣ると言えるだろう。
 
自分の置かれた状況に愚痴や文句を言っている者には、未来永劫幸せは訪れない。
 
「危機」を困った困ったと騒がず、「危」リスクは「機」チャンスなり!
そう思える人間にだけに幸せは転がり込むようになっている。
 
 


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