くろじいの小屋
COLUMN


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30  性 格            2004. 5.18
 
  ある時代、イギリス議会を初めて視察した男が居る。
彼は、保守派と改革派が議会で激しく言い争ってる場面を見て、当初どの国でも争い事は同じだと思ったという。
 
ところが先程つかみ合い、取っ組み合いになろうかと思うほど議論していた人達が、昼食を共にしながら談笑してる所に出くわし、彼の頭は混乱したという。
 
彼とは「福沢諭吉」その人である。
 
しかし彼の偉いところは「西洋諸国では日本とは違い、人間とその人が考える頭の中(思想)は別である」と悟ったところにある。
 
その時代の日本といえば、新撰組が幕府の警護にあたり、改革派の命を奪う事を繰り返していたご時世である。
その環境から初めて海外に行き、即座にそこまで悟るとは流石に一万円札になる人間の感性は違うのだ。
 
新撰組が改革派の動向を探り、見つけ次第殺していくのは「人間と思想が一体となっている」としか考えないからで「思想を論破し変えさせていく」という事は当時の日本人には到底思いもつかない事だったのであろう。
 
え?待てよ、当時の?
 
最近の年金改革問題はどうだ?
誰が数ヶ月払った払わない、嘘をついたつかない。
党首を辞任・立候補を辞退&キャスターを降りる・・・切腹?する事を潔しとする。
これって何にも変わって無いんじゃないの?
持って生まれた性格ってやつ?
 
まぁ今でも日本人は新撰組や忠臣蔵とっても好きだからねぇ


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