え?今度こそポルノ?残念ポルシェ。車ネタばっかりですんません。
でもこれがすごく人間くさい所に結びつくんですなぁ。
フェラーリのマークは皆さん知ってます?黄色の楯型の中で馬が跳ねてるやつです。
今を遡る事80年前、フェラーリの創始者エンツォ・フェラーリは名門アルファロメオ所属のレーサーでした。
イタリヤラベンナ地方郊外のサビオサーキットで、強豪相手に優勝を飾った彼に、ある老夫婦がすすみ出て「ようやくこれを手渡す勇気ある青年に出会えた」と言いながら布切れの様な物を差し出しました。
この老夫婦は第一次世界大戦でイタリアの英雄となったフランチェスコ・バラッカ少佐の両親、エンリコ・バラッカ伯爵夫妻でした。
バラッカ少佐は第一次大戦中に、敵国ドイツ軍機を36機撃墜するという撃墜王でしたが、最後は自分も撃墜されこの世を去りました。
彼の愛機には黒く大きく飛び跳ねた馬の姿が描かれ、戦死後切り取られたその馬は悲しみにくれていた両親の元へ届けられたのです。
「いつの日かこれを手渡す勇気ある青年に出会うだろう」そう心に決めた伯爵の目にとまったのがエンツォ・フェラーリだったのです。
エンツォは感激し「いつか自分もこの馬をつける英雄になろう」と誓ったのです。エンツォは黒の跳ね馬に自分の生まれ故郷モデナ市のカラーである黄金を加え今のマークが完成するのです。
更にこの話には続きがあります。
このバラッカ少佐の愛機に描かれていた跳ね馬、実は元々撃墜したドイツ軍機につけられていたものだったのです、
この撃墜されたドイツ軍パイロットの故郷シュツットガルト市の紋章である楯型に結びついていくのです。そしてこのシュツットガルトは現在でもフェラーリの永遠のライバル、ポルシェの本拠地であるのも何か因縁深い物を感じますね。今度、街でフェラーリやポルシェを見た時はとてもよく似ているその楯型マークに目をやって下さいね。
あ!でも剥がしたりしちゃいけませんよ、ちなみにフェラーリのこのエンブレムは全て七宝焼きで出来ています、車種にもよりますが部品で頼むと10万円以上!やっぱり眺めているだけで充分ですな。
でも敵国同士だったイタリアとドイツが第二次世界大戦で日本と三国同盟を組み、共に敗戦国となったこの三国が世界の自動車業界をリードしてるのもおもしろいですね。
日本では当時ゼロ戦の機体を作っていたのが三菱(アメリカがB29を流れ作業で作っている時に名古屋の三菱工場では牛に機体を引かせてたらしいです)エンジンを作っていた中島飛行機がスバルとプリンス(現日産)に分割され名車スカイラインGTRのエンジン生まれるのもドラマです。
さて因縁のライバルであるこのフェラとポル。どちらが欲しい?と言われて選び方によってその男性の性格もわかるってもんです。
これでもかこれでもかどこまでも理づめで来るポルシェ
理屈よりも直接感性に訴えかけるフェラーリ・・・
ポルはきちっとお金をかけていれば、そうそう予想を裏切って壊れたりするような事はありません、フェラは日本製の部品が多くなり信頼性は増したとはいえ、いつ裏切られるかわからない。でも後ろ髪を引かれるのはフェラ・・・
結婚するならポルでつき合うならフェラ。
などと表現する人も居ます、なんとなくわかるでしょ?
裏切られて弄ばれても良いと思わせるそんな存在なんです。
って結婚した事も無いのに偉そうな事言っちゃった。
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