「地球に優しい」という言葉を聞く度に、このインチキ野郎!と思ってしまう。
日本に「エコロジー」という言葉が根付いたのはそう昔の事では無い。
いや本当に根付いてはいないとくろじいは思う。
それは単なる見せかけであり、節約はしてもその先の事はあまり考えていないからである。
消費する事が国を豊かにすると考えられていたからで、それは今もたいして変わっているとは言えない。
これは単に考え方、国民性の違いだろうか?
日本人は出した物をどう処理するのか?目先の事で考える
ヨーロッパの人間は出る物をいかに最小限に食い止めるかを考える・・・・それも全体の連鎖の中でだ。
日本の自動車業界を排ガス規制が襲った昭和40年代後半。
出した排気ガスをどう浄化するか、各メーカーが必死になって模索した。
唯一、本田宗一郎だけが「おわん屋(くみとり屋)になるな!」と技術者に発破をかけ、当時では画期的だったCVCCという希薄燃焼システムを開発。(理論空燃比という、ガソリンと空気を理想の割合で燃焼すると燃費が良くなり、有害物質の発生が極端に少なくなる、しかし燃焼が安定せず技術的に難しい)
結局くみとり式システムの進化もあってCVCCは衰退してしまうのだが・・・・
また日本では忌み嫌われるディーゼルエンジン。
日本人は単純でディーゼルさえ無くなれば全て良くなると考える。
しかしこれは化石燃料を燃やす内燃機関としては一番熱効率が良く無駄が無い。
日本には正規輸入されていないだけで、BMWやメルセデスには最高級グレードにも最新式のディーゼルエンジンがラインナップされている。
その理由は極めて明快!ガソリンより燃費が良いからだ。
燃費が良いという事は二酸化炭素の排出量が少ないという事だ。
日本では高級車にディーゼルは存在しない。
「カリカリ音がうるさい」「トラックみたい」きっとこう言われて終わりである。
極寒のドイツの冬
タクシー乗り場のタクシーですら、エンジンをかけて客を待つ事は許されない。
先頭の車中に、後のドライバーを合わせて5人が乗り込み、身体を寄せ合って暖をとる。
そして先頭車に客が来る、すると先頭のドライバー以外は次の車に乗り移る。
日本でそれをやったらどうなる?
金を払ってるのに「寒い」夏なら「暑い」
こう文句が出るだけだろ?
さっきまでの「環境」は何処へいった?
まぁ日本のタクシーは、そのほとんどがプロパンガスで走ってるから少しはマシだけどね。
あなたが毎日着てる物、使ってる物
今日の食卓に載っているあなたの食べ物、飲み物・・・
先のディーゼルエンジンのお世話にならず、あなたの手元に届いた物は何一つ無いと断言しよう。
夏至の日にロウソクで絵本が読めて感動しましただと?
目が悪くなって余計な医療費がかかるからヤメロ!
それならまだしも、いい気になったガキがロウソクで火事でも出して近所に迷惑かけないように注意しろ。
日本列島の灯りの具合をパソコンの画面で見て何が言いたい?
最新のペンティアム4は140Wだぞ。
東京タワーを大勢で見上げて、消えた照明に感動した?笑わせるんじゃないよ
その同時刻、エアコンガンガンに効かせた東京ドームで巨人・阪神3連戦の真っ最中だ!
え?俺?そんな「偽善」はやってらんないな
だってニュートリノに質量があるってわかったんだろ?
んじゃ何億年も経てばみんな混ざり合って同じじゃん!
結局今居る人間が少しだけ長生きしようとして騒いでるだけじゃん!
エネルギーは決して消えて無くなる訳では無い。
今の人間には使えない形に姿を変えるだけで未来永劫存在し続ける。
どんどん燃やせ~どんどん使え~どんどん減らせ~
そうすると自動的に新しい時代がやって来る
くだらない知識は要らない、知恵を出せ!
この先人類が破滅への道を突き進んで行くというのは間違いだ。
人間は確かに愚かな生き物で、多くの間違いを犯し続けている。
しかし、とても大きく、とても長い目で歴史を見れば正しい方向へ進んでいると思う。
もし第三次世界大戦?地球温暖化?そんな事態が人類を襲っても、その先には新しい時代が待っている。
ま人間が生きてるかどうかは知らないがね。
似非エコはエゴ以外の何物でも無いと思う今日この頃なのである。
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