その昔、有力な情報収集手段は飛脚であった。
そう、宅配便トラックに描かれてるあれである。
江戸時代に用いられた飛脚には、「並便」「幸便」「仕立便」と大きく三つに分けられていた。
通常の並便で、江戸、大阪間を10日かけて走ったという。
これが仕立便になると三日間で走り抜けたというから凄い。
これが現在の駅伝のルーツだ。
しかし、いかに駅伝形式とはいえ、次の便いつ来て受け渡しするのか?今日は来るのか来ないのか?電話もあるわけでも無し、さぞ落ち着かない仕事であったと想像出来る。
仕立便の送料は当然高い
一通10両近いと言われているから、今の貨幣価値で200万円程だろうか?
商人は江戸の金相場、大阪の絹相場を誰よりも早く敏感に察知し利益に結びつける事に精進した。
飛脚を現在の速達・インターネット・テレビに例えるのは浅はかだ。
確かに今の情報伝達の仕組みを知ったら、当時の商人達は驚くに違いない。
しかし彼らはその情報内容に見向きもしないであろう。
彼らにとって、誰にでも手に入れられる情報は既にゴミ同然、
全く価値の無い物なのである。
ネット上に流れる情報、テレビ・ラジオの速報・・・それらを目にした時、既にその情報は過去の物なのである。
ネットを見て一喜一憂してるようじゃ江戸商人に笑われる。
まぁ俺も同じだけどさ
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